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    無料Wi-Fiを使うと危険?安全に使うために知っておきたいVPNとは

    オフィスに行かないスタイルが一般的になっていくなか、自宅では集中できない、気分転換ついでに外で仕事がしたい、出先のちょっとした時間も逃したくない、そんな様々な理由からカフェなどの無料Wi-Fiを利用して働く方が増えています。コロナ禍においては、無料Wi-Fiが使える個室をビジネス向けに貸し出すサービスなども誕生しました。 とくにWeb制作やデザイン系のお仕事では、それほどオフィスに行く必要がない場合も多く、フリーランスとして活動する方も少なくありません。そんな方たちにとって、無料Wi-Fiはとっても便利な存在です。 しかし、実はこの無料Wi-Fi、危険が潜んでいることをご存じでしょうか。今回は無料Wi-Fiを使用する際の危険性と気を付けるべきポイントについてご説明します。 便利な無料Wi-Fiにも危険が潜んでいる 最近ではカフェなどの飲食店や駅、コンビニなど、どこでも利用できる無料Wi-Fi。とっても便利ですし、パソコンを使って外で仕事をする方にとって、もはやなくてはならないものでもあります。ですが、やはりそこは『無料』。セキュリティ面で不安がないと言えば嘘になります。どのような危険が潜んでいるのか、しっかり頭に入れておきましょう。 通信内容が外に漏れる可能性がある 無料Wi-Fiのメリットと言えば、誰もがいつでも気軽に使えるという点です。だからこそ、あえてパスワードを設定していないパターンもよくあります。確かに外出中、スマホで無料Wi-Fiに接続するとき、パスワードの入力を求められることはほとんどないですよね。 手軽さというのはとても大切ですが、その反面誰もが同じWi-Fiにアクセスできるということになります。もしその中に悪意のある人がいれば、簡単に自分と誰かのやり取りや、自分が扱うデータの内容を盗み見られる可能性が出てくるのです。重大な情報漏洩のリスクがあることを忘れてはいけません。 なりすましで情報を取られてしまうことも パスワードが不要、さらに暗号化されていない無料Wi-Fiに接続しているなか、メールやネットバンクなどにログインするためのパスワードを入力するのは非常に危険です。 ここ10年間、インターネット上では悪質なサイバー犯罪が増加し無料Wi-Fi接続中のパスワードの個人情報盗難が相次いでいます。 犯罪者などの手によって個人情報が盗まれると、銀行口座などの金融情報や、盗んだ複数の個人IDを組み合わせて架空の人物を作り、他人になりすますといった犯罪行為へと発展します。 一番多く盗まれたのがクレジットカード情報で、2020年の個人情報の盗難数は、約27万件にも上り、盗まれた個人情報全体の41%といった発表もされています。また、日本クレジット協会によると、2021年のクレジットカード不正利用被害額はなんと330億円となっています。人気のフリマアプリであるメルカリでは、不正に入手したクレジットカード情報で商品を購入される被害が拡大しており、今年4月には、16億円規模の不正利用があったと報告がありました。 先にもあったように、アクセスする大勢のなかに悪い思惑を抱えた人間がいないとは限りません。自分しか知らないはずのパスワードを他人に知られてしまえば、そこから不正アクセスといった被害にあう可能性だって考えられます。さらにデータの改ざんなど、思いがけないトラブルに巻き込まれる可能性も否定できません。 有名な無料Wi-Fiの落とし穴 きちんとパスワードが設定されているし、アカウントも登録制だから大丈夫。大手通信会社が提供する無料Wi-Fiのなかには、しっかりセキュリティ対策が取られたものもあります。しかしそれを逆手にとって、安全なものに似たWi-Fiを作り出す悪い人もいるものです。うっかりアクセスしてしまえば、情報を盗まれてしまったり、データの損失・改ざんに繋がることもあるでしょう。 こちらは安全だと思っていることや、何かしら被害にあってもすぐ気づけない場合があることから、このタイプの危険にはとくに注意が必要です。 安全に使うために気を付けたいポイント 無料Wi-Fiには危険がある。とはいえ、正しい知識を身に付ければ、もちろん安全に使うことだってできます。どのようなところに気を付ければよいのか、重要なポイントを見ていきましょう。 重要な情報は扱わない いろいろなポイントがあるなかでも、とにかく一番大切なのは「ほかの人に知られてはいけない情報は扱わない」、それに尽きます。顧客についてや契約内容など、特段重要な情報はセキュリティ対策をしっかり行った社内や自宅で取り扱うようにすると安心です。 パスワード不要のWi-Fiは要注意 ここまで何度か出たように、パスワード不要=誰もが気軽にアクセスできるということです。不特定多数の人がアクセスできて、しかもこちらは誰がアクセスできるか分からない。そんな無料Wi-Fiで仕事に関するやり取りをするのはいいことだと言えません。 今はしっかりパスワードを使用している貸しオフィスなどもありますから、ネット上のやり取りが発生する仕事は場所を選んで行うようにしましょう。 Wi-FiのON・OFFをしっかり管理する 受信できる範囲内に無料Wi-Fiがあれば、自動で接続するよう設定が行える機器があります。知らないうちにWi-Fiに接続することで、無意識のうちに不正アクセスなどの被害にあってしまうことも考えられるのです。機器側の設定もきちんと把握、管理しておいてくださいね。 セキュリティ対策ソフトを導入する とくに仕事で使うPCであれば、できる限りのセキュリティ対策は行っているかと思いますが、やはり市販のソフトというのはとても優秀なものです。うっかり入り込もうとする悪いものをはじき返してくれます。悪人側の手口も巧妙になっているので完全にとは言えませんが、それでもソフトを使わないよりはずっと安心です。 おすすめは「VPN」の使用 「VPN」とは、「Virtual Private Network(バーチャル プライベート ネットワーク)」の略称で仮想的な専用線(トンネル)を構築してインターネット接続を行う仕組みです。自分のIPアドレスを隠すことで、第三者からの介入を防ぎ、安全性を高めてくれます。VPNを使用すると、安全に無料Wi-Fiに接続できるため、テレワークや旅行先など、外出先でも安心してインターネットを利用することができます。 VPN接続によってIPアドレスを変更することで、オンラインゲームやストリーミング、オンラインショッピング、動画視聴など、オンライン上のあらゆる行動の追跡が困難になります。よって、外出先に限らず、自宅で仕事をする時でも、プライベート時にも活躍するツールと言えます。 また、海外から日本のドラマや映画を視聴したい場合に、日本にいながら世界中のVPNサーバーを自由に選択し、使用することで、国や地域制限に囚われない動画視聴を楽しむことができます。 VPNはソフトやアプリを利用すれば簡単に使えるので、よく無料Wi-Fiを使用して仕事をする機会のある方は是非導入してみてください。なかでも会社のサーバーと繋いでデザインデータをやり取りする、クライアントにテストサイトを見てもらう作業が発生するなど、外部とのやり取りが多い職種の方にはおすすめです。 まとめ カフェで仕事をすると捗る、そんな方も少なくありません。しかし、みなさんがお気に入りの場所で接続する無料Wi-Fiには、さまざまな危険が潜んでいることが分りましたね。  今回の記事ではいくつかのポイントをご紹介しましたが、そのなかでもVPNは一番確実で安全な方法です。あまり馴染みがないと難しいことに感じられるかも知れませんが、使い方は難しくありませんし、ちょっと調べれば情報がたくさん出てきます。  自分のセキュリティ対策や知識に自信がないという方は、今回の内容を参考に、VPNを使用した無料Wi-Fiの接続に挑戦してみてはいかがでしょうか。