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  • プロンプトを書くだけで、AIでどこまでゲームを作れるのか

    会津ラボの吉田です。 最近のAIコーディングツールの進化は目覚ましく、「プロンプトを書くだけでアプリが作れる」という話をよく耳にするようになりました。 では実際のところ、AIだけでどこまでゲームを作れるのか?今回は以下の3ジャンルに挑戦してみました。 検証環境 挑戦①:タイピングゲーム & テトリス風ゲーム ― あっさり完成 最初に挑戦したのはタイピングゲームとテトリス風ゲームです。「表示されたカタカナをローマ字入力で攻撃し、敵を倒すタイピングゲームを作って」というプロンプトからスタートしました。 実際に使用したプロンプトはこちらです。 結果、両ゲームとも無事完成しました。 タイピングゲームについては、敵キャラクターの表示、ローマ字入力の判定、スコア・コンボシステム、HP管理まで、ほぼ一発で動作するものができあがりました。 テトリス風ゲームについても、かなり雑なプロンプトでそれらしきものができてしまいました。 両ゲームとも共通のARCADE UIフレームワーク内で動作しており、モード切り替えもシームレスです。NEXT表示やスコアパネルもきちんと機能しています。2Dのロジック系ゲームであれば、AIだけでも十分に実用レベルのものが作れることが分かりました。 挑戦②:FPS ― ここでAIの限界が見えた 最後に挑戦したのがFPS(一人称シューティング)です。 上記2ゲームに比べて、これは非常に苦戦しました。 一応動くものはできあがりました。しかし、問題が山積みでした。 問題点①:素材なしだと敵の見た目がこのようになる 画像素材を一切使わない縛りのため、敵キャラクターはすべてThree.jsのジオメトリ(直方体や球)を組み合わせて描画しています。結果、ご覧の通り幽霊というよりも、てるてる坊主のような見た目になりました。ホラー感が皆無です。 問題点②:不具合が多発 3D空間での当たり判定、敵の移動、ウェーブ管理などが絡み合い、複数の不具合が発生しました。 操作キャラが想定する方向に動かない、敵が壁にめり込む、弾が当たっているのにダメージが入らない、ウェーブが正しく進行しないなど、修正の影響が別機能に波及する状態が続きました 問題点③:動作が重い ブラウザ上でThree.jsを使った3D描画を行っているため、敵の数が増えるとフレームレートが著しく低下しました。前方進行の「W」キーを「チョン」と触っただけで、キャラが数メートル前に進む始末・・・。 AIゲーム開発で見えた境界線 今回の検証で、AIによるゲーム開発の得意・不得意がかなり明確になりました。 AIが得意なゲーム AIが苦手なゲーム まとめ 「プロンプトを書くだけで、AIでどこまでゲームを作れるのか」という疑問に対しては、「ジャンルによる」という結論になりました。 タイピングゲームやテトリス風ゲームのような2Dロジック系ゲームであれば、プロンプトだけで高品質なものができる一方で、FPSのような3Dゲームは、現状では実用レベルに持っていくのは難しいと感じました。 3Dゲーム制作の知見をお持ちの方であれば、的確な修正プロンプトを出すことでクオリティを上げることは十分可能だと思います。AIに全てを任せるのではなく、補助してもらう使い方が現実的だと思います。