サーバにLinuxをインストールする際にブータブルUSBを作成するのですが、いつも手順を忘れてしまうため備忘録として記事に残します。
ブータブルUSBとは
USBメモリからLinuxを起動する仕組みです。
起動したLiveイメージからHDDへのインストールを行う他、 USBメモリを接続するだけでほとんどのPCでLinux環境を起動できるので「WindowsPCにブータブルUSBを刺してLinuxを起動し、CUIでHDDのファイルをコピーする」というような使い方もできます。
ブータブルUSBを作る
「UNetbootin」というGUIのツールで作成することもできますが、私はコマンドラインで作成したい派なのでCUIでの作成手順をまとめます。
まず作成するUSBメモリを接続し、diskutilコマンドでディスク情報を確認します。
$ diskutil list
/dev/disk0 (internal, physical):
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: GUID_partition_scheme *1.0 TB disk0
...
/dev/disk1 (synthesized):
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: APFS Container Scheme - +1.0 TB disk1
...
/dev/disk2 (external, physical):
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: FDisk_partition_scheme *3.9 GB disk2
...
今回使用するUSBメモリは4Gのものですので/dev/disk2が該当のディスクということが分かりました。
USBメモリにイメージの書き込みを行うため、アンマウントします。
$ diskutil unMountDisk /dev/disk2
Unmount of all volumes on disk2 was successful
USBメモリをアンマウントできたら、メモリに書き込むLinuxのイメージを作成します。
今回はCentOSを使用したいのでCentOSのisoファイルをダウンロードしました。
ダウンロードしたisoファイルをimg形式に変換します。
$ hdiutil convert -format UDRW -o CentOS-7-x86_64-Minimal-1810.iso.img CentOS-7-x86_64-Minimal-1810.iso
変換が完了したらimgファイルをUSBメモリ(/dev/disk2)に書き込みます。
$ sudo dd if=/Users/igarashishunsuke/Downloads/CentOS-7-x86_64-Minimal-1810.iso.img.dmg of=/dev/disk2 bs=1m
少々時間がかかりますが、完了するとブータブルUSBの作成は終わりです。
あとは作成したUSBを対象のPCに接続し起動するとLinuxのLive環境を起動できます。(BIOSの設定が必要な場合もあります。)